このセーフライト、このペーパーに使って大丈夫だろうか?
そう思ったことがある方、たくさんいらっしゃるのではないかと思います。
以下では、そのような場合にセーフライトの安全性を確かめるテスト方法についてまとめました。
全てのセーフライト下で全てのペーパーが安全に使用できるわけではありません。
使用するペーパーがライト下での安全が確保されていない場合、フォグ(カブリ)に繋がります。
また、ペーパーはライトによって露光されるためペーパーの白色が灰色になってしまうため、結果として低コントラストになります。
特に、ペーパーが赤のセーフライトを必要とする場合、セーフライトのテストを行うことをおすすめします。
では、どのようにして、そのライトが安全かどうかテストすればよいのでしょう?
私達が最初にしなくてはならないことは、どの露光によってペーパーが非常に薄いグレイ色を示すのかを見つけ出すことです。
ペーパーが諧調変化を示す前にペーパーは一定量の露光(=光)を必要とするため、これを行います。行っているテストが既にペーパー慣性の閾値をパスしていること(薄いグレイ色を示す閾値を超えていること)を確認したいのです。
ですから、小さなテスト片を引伸機の下に置き、現像後にわずかにグレイが現れるのは、どの時間と絞りなのかをチェックします。
この作業を行っている間は、いかなるセーフライトも使用しないのが最善です。
どの露光がペーパー上にわずかなグレイトーンを作成するのかが分かったら、次に今回の、暗室光の安全性テストの準備に入ります。
今度はセーフライトをテストするための紙片を用意します。
テスト紙片を引伸機の下に置き、最初のテスト片で(グレイに色が変わるポイントを)見つけた設定値(閾値)で露光します。
次に、テスト片の最初のセグメントをカバーします。セーフライトには一度もあてていない(引伸機で設定値で露光したもの)、これがリファレンス用フィールドとなります。
そこで、セーフライトのスイッチを入れて、残りのテスト片フィールドに露光します。
2分後、テスト紙片のセグメントをもう1つカバーします。3分後、セグメントをもう1つカバーし、4分後、セグメントをもう1つカバーしていきます。6分後、8分後、11分後、16分後とカバーするセグメントを1つずつ増やしていきます。
私は2,3,4,6,8,11,16分と行いましたが、1,2,3,4,5…など、あなたの必要に応じてタイムギャップは調整できます。
そして、セーフライトのスイッチを切り、テスト紙片を現像します。
現像の後、あなたは、リファレンスフィールドと比べて、どのフィールドの色が変わっているかを見ます。
そのセーフライトが、そのペーパーにとって安全ではない時間をこれで知ることができます。
下の例にあるのは、自転車のLEDバックライトを使って、フォマペーパーをテストしたものです。
私はペーパーをリスプリントに使いたいので、非常に長い時間使用しました。現像時間は20分ほどをかけました。
結果、このペーパーにセーフライトは明かに安全ではありませんでした。既に2番目のセグメント(リファレンスをのぞけば最初のセグメント)で、5分後にリファレンスのフィールドとの違いがありました。